来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

庭園迷路

庭園迷路 途中経過(第37話終了時点)

ここのところ物語の急展開や謎明かしが行われていて、すっかりバタバタしておりました。
しかしそんな中でも、エミリコ達は着実に庭園迷路を進んでいます。

というわけで、久しぶりですが庭園迷路の途中経過をここでお送り致します。

これもネタバレになりますので、地図及び解説は続きからでお願い致します。
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綱渡りの合流劇

合流劇と書きましたが、第30話の話ではありません。
ここで取り上げるのはもっと前、第27話の出来事です。

深夜の見廻りを経て、今現在も苦難を共にするエミリコとラム。

この二人が再び行動を共にしたきっかけは、互いが互いに会いたいと思って歩いていたからでした。

なんと素晴らしい関係でしょうか。
例え“お披露目”という舞台でも、彼女達には『蹴落とし合い』などという言葉は似合いません。
“お披露目” が終わった暁には、友達どころか『戦友』と呼ぶ間柄になっていることでしょう。

まるで運命を思わせるような、エミリコとラムの合流劇。
ところが、よくよくこのシーンを見てみると、実はかなり危うい綱渡りだったことが分かりました。


※この記事は連載時の情報をもとにした記事のため、単行本第3巻で描き直しされている内容を含みます。
あくまで、『当時はこんな見解があった』といった風に見て頂けますと、幸いです。
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庭園迷路 途中経過(第29話終了時点)

第27話から始まった “お披露目 庭園迷路編”。

何とも嬉しいことに、進行状況が地図と併せて描かれております。
誠に親切なことこの上ありませんね。

よって、当ブログでわざわざ進行状況を追うというのも正直、あまり意味はない作業だと思います。

ところがストーリーを考察するにつれて、色々と気付いたことや疑問点が多々出てきました。
そこで、今回は作中で触れられていないことや明記されていないことに着目して、新人達の動きを推察していこうかと思います。
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迷路とグレッグ・ブライト氏

前々回の記事(第29話 不完全な地図)の冒頭で、地図と迷路は相反するものという話をしました。

かなり昔に読んだ本の内容だったため記憶はあやふやだったのですが、思い出してみると不思議なもので、久々にその話が載っていた本を読みたくなってきました。

そこで試しに実家の本棚を漁ってみたところ、幸いすぐに見つかりました。

題名は、
「反世界 もう一つの世界はあるか」(産報デラックス刊行)
という本です。
DSCN5248

昭和53年に発行された本で、宇宙や物理についての最新研究を学者・有識者がオムニバス形式で持論を述べています。
他にもショートショートが収録されていたりと、時代を感じさせる部分もあります。

件の迷路の話は、桑原茂夫という文学研究家の方が書いた評論に書かれています。
見開き2ページくらいのエッセイなのですが、それについて読んでいくと、当時は気に掛けていなかった文章に目が留まりました。

迷路に魅入られ、数々の名作を残した奇才。
グレッグ・ブライトという男の生き様です。
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迷路地図

エドワードから手渡された袋。
生き人形達が自身の選択以外で手にしたアイテムです。

中身は、鉛筆・ロープ・はさみ・ハンカチ…。

そして地図ですね。
地図についてはルウ以外の4人は見事に使いこなしています。

下が館で、上の方に山が連なっている絵が描いてあります。
山については、ただの比喩なのか、本当に庭園の先に山があるのかは分かりませんが、とにかく庭園内については概ねこの地図に記載された通りのようです。

まるで古文書を彷彿とさせる怪しげな地図。
真ん中のすす時計の場所がスタート地点であることは分かりますが、完全に信頼して良いものではなさそうですね。

エミリコとラムが進んでいた道にはかなり高い段差がありましたし、リッキーが通るのを躊躇していたトンネルは地図に記載はありませんでした。

また、地図にいくつかある小屋や、ショーンとリッキーが気付いた5箇所の小さい点など、これだけでは何が何なのか分からない部分もまだ多いです。

今後もこの地図に沿って物語が展開されるのかは分かりませんが、劇中に何回も地図上に行程を示した描写がありますし、何よりも扉絵に全体図が載っています。

せっかくこうやって我々読者にも分かるように掲載されているわけですから、これはソウマトウ先生からの、大いに考察せよというメッセージに違いありません。

ならば使わない手はありませんね。


というわけで、この記事の後半に扉絵の地図の模写を載せてみました。

なぜそのままの画像を使用しないのかというと、勝手に扉絵の絵を転載するのは著作権的にアウトかなと思ったからです。

模写自体もかなりグレーかなと思いましたが、ブログに掲載する分には非営利行為ですし、何よりこうやって読者に考察する機会を与えて頂けているのですから、当ブログの趣旨から無視できないという解釈であえて公開させて頂きます。

模写した地図については続きより画像を掲載致します。

エミリコ達の辿るルートの考察は、(出来る範囲で)今後記事に挙げていこうと思っていますのでどうぞお付き合い下さい。
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