「約束」を英語に訳すと、“promise”になります。
中学英語で出てくるので基本中の基本ですね。
日本語だとブリティッシュイングリッシュになぞった「プロミス」と発音する人がほとんどだと思いますが、地域によっては「プラマス」とか「プロメス」といった発音でないと通じない場合もあるそうです。
海外旅行の際は要注意です。
ちなみに昔あった金融会社「プロミス」の社名の由来は、顧客との信頼関係を大事にするという事で付けられたそうです。そのまんまですね。(ブランドとしては継続しています)
ところでこの“promise”という単語を調べていたら、少し面白い豆知識を得られました。
“promise”の語源は“pro”(先=未来に)“mis”(送られる)が合わさったものだそうです。
“mis”と聞いて「送る」という意味があるなんてなかなか発想しづらいですが、“mis”を「送る」という意味で用いた単語として、他に“message”(伝言)があります。
おおっ!これなら成程という気分です。
すなわち「未来に送られた言葉」=“promise”(約束)ということですね。
こうしてみると趣のある言葉に見えてきます。
何だかロマンティックですね。
そしてさらに調べていくと“promise”から派生した言葉で次のような単語を見つけました。
“promising”(前途有望な、見込みのある)
第75話を読んだ方なら私が何を言いたいか分かるかと思います。
かつてシャドーハウスで交わされた、とある二対の「約束」。
それを見て「前途有望」だと話しかけた声の主は、誰もが惚れ込んだあの英雄でした。
中学英語で出てくるので基本中の基本ですね。
日本語だとブリティッシュイングリッシュになぞった「プロミス」と発音する人がほとんどだと思いますが、地域によっては「プラマス」とか「プロメス」といった発音でないと通じない場合もあるそうです。
海外旅行の際は要注意です。
ちなみに昔あった金融会社「プロミス」の社名の由来は、顧客との信頼関係を大事にするという事で付けられたそうです。そのまんまですね。(ブランドとしては継続しています)
ところでこの“promise”という単語を調べていたら、少し面白い豆知識を得られました。
“promise”の語源は“pro”(先=未来に)“mis”(送られる)が合わさったものだそうです。
“mis”と聞いて「送る」という意味があるなんてなかなか発想しづらいですが、“mis”を「送る」という意味で用いた単語として、他に“message”(伝言)があります。
おおっ!これなら成程という気分です。
すなわち「未来に送られた言葉」=“promise”(約束)ということですね。
こうしてみると趣のある言葉に見えてきます。
何だかロマンティックですね。
そしてさらに調べていくと“promise”から派生した言葉で次のような単語を見つけました。
“promising”(前途有望な、見込みのある)
第75話を読んだ方なら私が何を言いたいか分かるかと思います。
かつてシャドーハウスで交わされた、とある二対の「約束」。
それを見て「前途有望」だと話しかけた声の主は、誰もが惚れ込んだあの英雄でした。
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深夜の死闘から一夜明け、当事者達はそれぞれ違う朝を迎えました。
マリーローズとローズマリーがいるのは監獄です。
別々の部屋ではあるものの、同じような部屋に同じような服。
マリーローズは自身達の置かれている状況にもかかわらず、ようやく主従共に同じような扱いを受けていることについて、皮肉なものだと苦笑しました。
ところが、流石の彼女も慣れない環境で寝付けなかったようです。
そんな主人を気遣い、マリーローズのベッドがある壁の向こう側に手を当てて優しく語り掛けるローズマリー。
からかうのはよせとはいうものの、マリーローズも嫌がってはいません。
恐らく館で暮らしていた時の二人は、部屋に帰るとこうやって過ごしていたのでしょう。
こんな状況下でも変わらない彼女達の絆を見るにつけ、どうかこの姿をまだ見ていたいと思わずにはいられません。
ただ、自分達の置かれた立場を誰よりも理解しているのは当の本人達です。
マリーローズは子守唄でも歌おうかと尋ねるローズマリーに対し、「こどもじゃないんだから」と返しました。
この言い回しは非常にマリーローズらしいと言えます。
「こども」でも「大人」でもない曖昧模糊とした身分。
マリーローズの言う通り、そうでもしなければ主従が対等になれない「シャドーハウス」という館の不条理さが、ここでは鋭く描写されていました。
所変わって、ケイトの部屋。
こちらは対照的に慣れた部屋・慣れたベッドでぐっすりです。
そんなケイトを見てエミリコは心配顔ですが、ようやく起きた主人に駆け寄ろうとして転んだエミリコを、寝起きのケイトがすかさず助けます。
使ったすす能力は、煤をクッションのように変形させる能力です。
この様子なら全然問題なさそうですね。
きっと次の試練も、同刻に眠り続けるジョンと共に乗り越えていくことでしょう。
もちろん傍で仕えるエミリコとショーンも一緒に、です。
マリーローズとの戦いを振り返り、ケイトは更なる精進を誓いました。
ただ、その前にケリを付けなければならないことがあります。
マリーローズの処遇です。
バーバラから部屋に招かれたケイトは、マリーローズの大人の棟への引き渡しに同行するよう命じられました。
この指令を「大人からの命令」と言うバーバラ。
しかし、恐らくは十中八九エドワードによる指示でしょう。
エドワードが何を思ってケイトを同行させるのかは分かりません。
ですが、とにかくマリーローズ達はおじい様と共にある棟で罰を受けることに決まってしまいました。
彼女達を待ち受ける運命を思うと気が気ではありません。
マリーローズと同期のバーバラも同じ思いだったのでしょうか。
義務的に伝える事だけ伝えたバーバラですが、ケイトが部屋から去ろうとすると、顔を合わせずこう告げました。
「マリーローズを止めてくれて感謝します…」
少しだけバーバラを見やるエミリコと違い、振り返ることすらしないケイト。
この時、ケイトとエミリコ、バーバラとバービーの四者の胸にどんな思いがよぎったのか。
特に、バーバラがなぜこんな発言をしたかを考えると意味深長です。
星つきのリーダー・バーバラ。
これがこどもたちの棟を代表するシャドーとしての発言なら、リーダーとして正しい態度でしょう。
しかし、果たしてそれだけでしょうか?
ケイトへ感謝を述べたバーバラの姿からは、マリーローズは単なる同期ではないといった様子が伺えます。
果たして、バーバラのマリーローズへ寄せる複雑な想いは、今まさにマリーローズ組の身柄が引き渡されようとする直前に露見しました。
バーバラとバービーの後ろを、俯き加減に歩くマリーローズとローズマリー。
マリーローズはふいに、バーバラにこう語りかけました。
“約束を破ってすまなかった”
その台詞にバーバラとバービーは目を見開きます。
これまで、彼女達が一度も見せてこなかった姿です。
その衝撃を振り払おうとしたのか、バーバラは煤を出しました。
明らかに動揺しています。
「腹が立つ」という口癖と共に、そんなことは知らないと嘯きました。
一体なぜ、ここでバーバラの心が揺れたのか。
その理由は、過去のこどもたちの棟に隠されていました。
白く輝く“栄光の廊下”
そこには、現在の二組とは正反対の方向へ進むマリーローズ組とバーバラ組がいました。
これは、作品史上初めて語られる第1話以前のシャドーハウスです。
そしてページをめくると登場したのは、眩いばかりのバービーの笑顔。
まるでエミリコのようです。
事実、この時の彼女の台詞は、お披露目を合格した直後のエミリコの台詞と酷似しています。
初めて明かされる衝撃の過去。
かつてのバービーは、今とは全く違う朗らかな少女でした。
その隣にいる主人はもちろんバーバラです。
こちらは弱音を吐く、繊細な様子が描写されています。
これこそが元々のバーバラ達だったのです。
バービーは第62話のラストでエミリコのことを思い出し舌打ちをしていましたが、もしかしたらエミリコの姿に自分の過去を重ね合わせていたのかも知れませんね。
ただ、ここでマリーローズが登場したことで、それさえも単純な受け止め方だということが分かりました。
なぜなら、人付き合いの苦手な内気なバーバラにとってマリーローズは姉のような存在だったからです。
そんなバーバラに対して、マリーローズはともに大人になろうと約束を交わしました。
当時、バーバラから見たマリーローズはどれほど頼りになる仲間だったことか。
そして、一緒に大人になろうと語りかけるマリーローズがどれほどの支えになったことか。
たった二組のかけがえのない同期同士の絆は、固く強いものだったことでしょう。
それを思うと、この後にバーバラ達を変えた出来事のおぞましさを想像するのが恐ろしくなってきます。
そしてその引き金になったかも知れない、あの人物がとうとう姿を現しました。
全こどもたちの棟が心惹かれたという、俊英のリーダー。
クリストファーです。
たった二言、一ページ。
誇張ではなく、彼らのカリスマ性を語るにはそれだけで十分でした。
お披露目を受かったばかりのマリーローズ組とバーバラ組。
そんな新人に対し「待っていた」と期待を寄せるクリストファーには、どんな思惑があったのでしょうか。
そして、この出会いが彼女たちの運命をどう変えていったのでしょうか。
様々な謎を抱えたまま、物語は新章へと突入しました。
深夜の死闘から一夜明け、当事者達はそれぞれ違う朝を迎えました。
マリーローズとローズマリーがいるのは監獄です。
別々の部屋ではあるものの、同じような部屋に同じような服。
マリーローズは自身達の置かれている状況にもかかわらず、ようやく主従共に同じような扱いを受けていることについて、皮肉なものだと苦笑しました。
ところが、流石の彼女も慣れない環境で寝付けなかったようです。
そんな主人を気遣い、マリーローズのベッドがある壁の向こう側に手を当てて優しく語り掛けるローズマリー。
からかうのはよせとはいうものの、マリーローズも嫌がってはいません。
恐らく館で暮らしていた時の二人は、部屋に帰るとこうやって過ごしていたのでしょう。
こんな状況下でも変わらない彼女達の絆を見るにつけ、どうかこの姿をまだ見ていたいと思わずにはいられません。
ただ、自分達の置かれた立場を誰よりも理解しているのは当の本人達です。
マリーローズは子守唄でも歌おうかと尋ねるローズマリーに対し、「こどもじゃないんだから」と返しました。
この言い回しは非常にマリーローズらしいと言えます。
「こども」でも「大人」でもない曖昧模糊とした身分。
マリーローズの言う通り、そうでもしなければ主従が対等になれない「シャドーハウス」という館の不条理さが、ここでは鋭く描写されていました。
所変わって、ケイトの部屋。
こちらは対照的に慣れた部屋・慣れたベッドでぐっすりです。
そんなケイトを見てエミリコは心配顔ですが、ようやく起きた主人に駆け寄ろうとして転んだエミリコを、寝起きのケイトがすかさず助けます。
使ったすす能力は、煤をクッションのように変形させる能力です。
この様子なら全然問題なさそうですね。
きっと次の試練も、同刻に眠り続けるジョンと共に乗り越えていくことでしょう。
もちろん傍で仕えるエミリコとショーンも一緒に、です。
マリーローズとの戦いを振り返り、ケイトは更なる精進を誓いました。
ただ、その前にケリを付けなければならないことがあります。
マリーローズの処遇です。
バーバラから部屋に招かれたケイトは、マリーローズの大人の棟への引き渡しに同行するよう命じられました。
この指令を「大人からの命令」と言うバーバラ。
しかし、恐らくは十中八九エドワードによる指示でしょう。
エドワードが何を思ってケイトを同行させるのかは分かりません。
ですが、とにかくマリーローズ達はおじい様と共にある棟で罰を受けることに決まってしまいました。
彼女達を待ち受ける運命を思うと気が気ではありません。
マリーローズと同期のバーバラも同じ思いだったのでしょうか。
義務的に伝える事だけ伝えたバーバラですが、ケイトが部屋から去ろうとすると、顔を合わせずこう告げました。
「マリーローズを止めてくれて感謝します…」
少しだけバーバラを見やるエミリコと違い、振り返ることすらしないケイト。
この時、ケイトとエミリコ、バーバラとバービーの四者の胸にどんな思いがよぎったのか。
特に、バーバラがなぜこんな発言をしたかを考えると意味深長です。
星つきのリーダー・バーバラ。
これがこどもたちの棟を代表するシャドーとしての発言なら、リーダーとして正しい態度でしょう。
しかし、果たしてそれだけでしょうか?
ケイトへ感謝を述べたバーバラの姿からは、マリーローズは単なる同期ではないといった様子が伺えます。
果たして、バーバラのマリーローズへ寄せる複雑な想いは、今まさにマリーローズ組の身柄が引き渡されようとする直前に露見しました。
バーバラとバービーの後ろを、俯き加減に歩くマリーローズとローズマリー。
マリーローズはふいに、バーバラにこう語りかけました。
“約束を破ってすまなかった”
その台詞にバーバラとバービーは目を見開きます。
これまで、彼女達が一度も見せてこなかった姿です。
その衝撃を振り払おうとしたのか、バーバラは煤を出しました。
明らかに動揺しています。
「腹が立つ」という口癖と共に、そんなことは知らないと嘯きました。
一体なぜ、ここでバーバラの心が揺れたのか。
その理由は、過去のこどもたちの棟に隠されていました。
白く輝く“栄光の廊下”
そこには、現在の二組とは正反対の方向へ進むマリーローズ組とバーバラ組がいました。
これは、作品史上初めて語られる第1話以前のシャドーハウスです。
そしてページをめくると登場したのは、眩いばかりのバービーの笑顔。
まるでエミリコのようです。
事実、この時の彼女の台詞は、お披露目を合格した直後のエミリコの台詞と酷似しています。
初めて明かされる衝撃の過去。
かつてのバービーは、今とは全く違う朗らかな少女でした。
その隣にいる主人はもちろんバーバラです。
こちらは弱音を吐く、繊細な様子が描写されています。
これこそが元々のバーバラ達だったのです。
バービーは第62話のラストでエミリコのことを思い出し舌打ちをしていましたが、もしかしたらエミリコの姿に自分の過去を重ね合わせていたのかも知れませんね。
ただ、ここでマリーローズが登場したことで、それさえも単純な受け止め方だということが分かりました。
なぜなら、人付き合いの苦手な内気なバーバラにとってマリーローズは姉のような存在だったからです。
そんなバーバラに対して、マリーローズはともに大人になろうと約束を交わしました。
当時、バーバラから見たマリーローズはどれほど頼りになる仲間だったことか。
そして、一緒に大人になろうと語りかけるマリーローズがどれほどの支えになったことか。
たった二組のかけがえのない同期同士の絆は、固く強いものだったことでしょう。
それを思うと、この後にバーバラ達を変えた出来事のおぞましさを想像するのが恐ろしくなってきます。
そしてその引き金になったかも知れない、あの人物がとうとう姿を現しました。
全こどもたちの棟が心惹かれたという、俊英のリーダー。
クリストファーです。
たった二言、一ページ。
誇張ではなく、彼らのカリスマ性を語るにはそれだけで十分でした。
お披露目を受かったばかりのマリーローズ組とバーバラ組。
そんな新人に対し「待っていた」と期待を寄せるクリストファーには、どんな思惑があったのでしょうか。
そして、この出会いが彼女たちの運命をどう変えていったのでしょうか。
様々な謎を抱えたまま、物語は新章へと突入しました。
過去編とはいえ待ちに待ったクリストファーの登場と、現在の子どもたちの最年長が最年少だった頃。
ただ、バービーの笑顔がこれから失われていくことを考えると、この過去編もいろいろあるでしょうね。
初めてバービーが登場したころは、バービーも主人の前では違う姿を見せるのかと思っていましたが、むしろバービーはバーバラのためにああなったように見えます。
ネガティブなバーバラの本心を見せないためにあえて強気で威圧的な顔になったのかと。
バーバラの「腹が立つ」という言葉も、本当は彼女の悲しみや不安による煤を気取られないための虚勢なのかもしれないと思いました。
それにしても初めての過去編がバーバラ視点で始まるとは。
バーバラの視点だけで語られるなら、ローズの変化やクリストファーの正体についてまでは届かないかもしれませんね。
shadowsblog
がしました