来客のない奇妙な館 ~シャドーハウス考察ブログ~

ヤングジャンプで連載中のソウマトウ先生作、“シャドーハウス”の考察ブログです。

2021年02月

第91話の続き予想・想像・妄想

すったもんだしながら、星つきの居住塔の最重要区画に辿り着いたケイトとエミリコ。

いわば敵の本拠地へ足を踏み込んだわけで、彼女達だけではなく見ている我々も緊張してきそうですね。心なしか、扉から入った直後のジョンもそわそわしている感じがします。

しかし、そんな時でも笑顔を絶やさないのがエミリコです。特に窓辺から顔を出している時の笑顔が眩しいです。綱渡りしている時も良い表情ですね。実に生き生きとしています。


ところが終盤、緊急事態が発生します。そのエミリコが眩暈を起こしたのです。ケイトはそれを見て、大量の煤を出しエミリコの名を叫びました。


さて、絶妙な引きで終わった第91話ですが、この状態で休載とは何とも言えない気持ちです。先が気になり過ぎるけど、でも見たくないという感情がせめぎ合っています。

ただせっかく2週間あったわけですから、これから先の展開を想像してみるのも面白いでしょう。

とても“考察”とはいえない内容ではありますが、この記事では次の回で何が起こるのかを予想・想像・妄想していきたいと思います。

ではネタバレになりますので、続きよりお願い致します。


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第91話 ケイト

シャドーハウスのサブタイトルは、魅力的なものが数多いです。

私は第57話の「破鏡不照」が好きですね。
初めて聞く言葉でしたが、調べてみると深い意味があり勉強になりました。

また、後々の展開からこの第57話を読んでみると、確かにこのエピソードは「後戻りのできない」要素が幾つも散りばめられていました。
名は体を表すとはよく言ったものです。


逆に、第43話の「最後の一対」は敢えてミスリードを誘う副題でした。

最後まで読み終えた後、サブタイトルの本当の意味が分かった時は愕然としました。
あの時の衝撃は今も残っています。


以前ソウマトウ先生がツイッターで明かしていましたが、各話のサブタイトルは担当者の方が付けているとのことです。

現担当者の方は昨年4月から携わるようになったと聞きましたが、それでも以前と変わらない、それどころかより技巧を凝らしたサブタイトルの連続に、いつも楽しませてもらっています。


その反面、内容によってはどんな題名でも事足りる場合もあったりします。

第59話の「散策」はその好例でしょうか。
単行本や電子版では上記のタイトルでしたが、雑誌掲載時は「秘密基地」となっていました。どちらもなんとなく合っている気がしますね。

もっとも、我々が『どちらでもいいじゃないか』と感じるのは、この二つが最後の最後まで残っていた選択肢だからでしょう。でなければ、発売直後に訂正が入ったりはしない筈です。
恐らく、ギリギリまで迷ったが故でのミスでしょうから、いずれにせよエピソードを体現したタイトルになっていてもおかしくはありません。その意味では、第59話はサブタイトルが二つある稀有な回と言えそうです。


さて、そんな秀逸な副題が並ぶシャドーハウスですが、第91話は「ケイト」でした。

第1話で用いられていた「ケイトとエミリコ」という副題に似たタイトル。
私はこの題名を見た時、なぜこんな紛らわしい副題を付けたのかと困惑しました。普通、過去話と混同するような名付けは避けるべきと思うからです。


しかし今回のお話を読んだ後、その題名が示す意味に気付き戦慄しました。

その秘密を知った今では、これ以上のサブタイトルはなかっただろうと思います。


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第90話でジョンが持っていた紙

今、シャーリー&ラムのキャストで紹介した下地紫野氏のソロ曲「God Save The Girls」を聞いているのですが、凄い良い曲ですね!

今まで知らなかったのが勿体ないと思えるくらいです。明るくて元気が貰える応援ソングですので、是非とも検索して聞いてみて下さい!


さて、そんな感じでやる気が出たので本日5本目の記事を更新したいと思います。1日で記事5本とかいつ以来だろう……。
(2週間で1回しか更新しない時もあるのにね。)

今回取り上げるのは、第90話でちょこっとだけ出てきたジョンについてです。

いつも奇想天外な登場をするジョンですが、今回はケイトが不意に現れたこともあってか、慌てて彼女の後を付いてくる様子が描かれていました。

しかし多くの方が疑問に思っているように、ジョンはこの時、正体不明の紙切れを持っていました。

本記事ではその紙は一体何なのかについて考えていきたいと思います。


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ちょっと心配になるケイト嬢(第90話感想)

歴史好きな方なら、「ミッドウェー海戦」という戦闘をご存知かと思います。
第二次大戦中に太平洋方面で生起した海戦です。

ミッドウェー島の攻略と敵空母の撃滅を目的とした日本海軍連合艦隊と、それを迎え撃つアメリカ海軍機動部隊との間で昭和17年(1942年)6月に発生しました。この時代を扱う戦争映画やドラマでは度々取り上げられます。

この海戦が有名な理由は、本海戦が戦争そのものの行方を左右したと言われているからです。

実際に、この闘いによって正規空母を4隻失った日本海軍は、終戦までその立て直しができませんでした。この敗戦が最期まで尾を引いていたのです。

もっとも当時の関係者がそう思っていたかと言えば話は別で、日本側は日本側でまだ戦力は相手よりは上だということで諦めていませんでしたし、米国側は米国側でこの勝利によって戦争が終わるとは全く感じていませんでした。むしろ真珠湾攻撃とミッドウェー海戦によって双方甚大な被害を受けてから、本格的な戦争がスタートしたと言えます。(というか、普通の国ならどちらかの海戦の時点で終戦してます)


さて、なぜこんなシャドーハウスに似つかわしくない話題を取り上げたのかと言いますと、無計画に事を進めると痛い目を見ますよ、ということを伝えたかったからです。

ミッドウェー海戦の敗北の原因については、重巡・利根の探索機を飛ばせなかったからだとか、開戦直前に命令が二転三転して現場が混乱したとか、様々な見解から分析が行われています。

ただ情報が出揃った現代から見てみますと、この海戦については現場での対応云々よりも、事前の準備不足が原因としか思えない理由がほとんどです。

例えば、真珠湾攻撃の際に日本軍は作戦の立案に1年・訓練に8か月、そして付随する兵器の開発や研究に余念がありませんでした。

ところがミッドウェー海戦時には、重なる快進撃によって慎重さを欠き、冒頭で述べた通り作戦目的さえ一つに絞られていませんでした。いわば出たとこ勝負です。

おまけに、真珠湾の際は準備に長期間を掛けたにも関わらず兵士にそれが明かされたのは僅か2週間前でした。対してミッドウェー海戦の時は、参加艦艇が停泊する軍港の民間人でさえ、次の攻略地がミッドウェー島だと知っていたといいます。

慢心と準備不足、これこそが海戦の行方を決定したと考えられるのです。


そういった観点から見てみたところ、第90話でのケイトの行動が心配になってきました。



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エミリコのフィギュア制作発表

シャーリーとラムのキャストが発表されたのと同日に、エミリコのフィギュアが制作進行中というお知らせがありましたね。

制作はファットカンパニーという、大手フィギュアメーカー・グッドスマイルカンパニーの独立ブランド会社だそうです。

詳細はまだ不明ですが、何気にアニメ版エミリコの立ち絵が初公開されています。

まだ見ていないという方は見てみて下さい。こういうキャラクターが右手を上げたイラストを見ると、本当にアニメ化されるんだなあと、改めてしみじみと感じました。
早く他のキャラクターの立ち絵も見てみたいものです。
ファットカンパニーの制作告知ツイッター

ここのところ本編ではケイト視点の描写が多く、アニメのキャスト発表でもケイトが先に紹介されるなど、ややエミリコは控えめに扱われることが多かった気がします。

しかし作品初のフィギュアが制作されるということで、エミリコとしては主人公として面目を保った形となりました。良かったね、エミリコ。
(まあエミリコはそんなこと気にしてなさそうですが。むしろ「私がケイト様よりも先だなんて……!?」と困惑してそう)


ファットカンパニーは、スケールフィギュアというアニメに近い頭身のフィギュアから、ねんどろいどというデフォルメされた造形のフィギュアまで様々な形状フィギュアを制作していますが、果たして作品初のフィギュアはどんな姿をしているのでしょうか。


“生き人形”から本物の“人形”へ―――


私の好きなとある漫画の主人公は、
「三次元のものを三次元のまま写す彫刻より、二次元平面に移す絵画の方がはるかに高度な作業だと思うんです」

といった台詞を述べていましたが、その逆もまた然りだと思います。


二次元から三次元へと抜け出てきたエミリコに早く会いたいです。


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